小さな会社が半年で2名を採用するまで
こんにちは。小俣です。
私たちは電話でのコミュニケーションを円滑にし、企業と顧客の関係性強化に貢献すべく、「CallConnect」というコールセンターSaaSを提供しています。
創業から約7年間、私を含む創業メンバー3人で運営を続けてきましたが、2021年4月から採用活動を始めました。 正社員採用を行うのは初めてでしたが、エンジニア1名、カスタマーサポート/カスタマーサクセス1名を募集し、無事に新メンバー2名を迎え入れることができました。
本記事では、これまでの採用活動について振り返りたいと思います。
採用活動を始めた経緯
私たちは、法人向けに「CallConnect(コールコネクト)」という電話システムを提供しており、現在は600社以上で使われています。 そして、これまでは製品開発やセールス、カスタマーサポートといった運営に関わるすべての業務を創業メンバー3人で行ってきました。
しかし、事業成長に伴って、以下のような課題が出てきました。
- メンバーの体調不良や休暇などで稼働人数が減った際、一人あたりの業務負担が大きくなり、業務が遅れる恐れがある。
- 現状では問い合わせ量を低く抑えられているものの、利用者数増加に伴って、今後対応しきれなくなる/サポート品質が落ちてしまう恐れがある。
これらの課題を解消し、より安定した運営体制を作るために、創業以来初めてとなる採用活動に乗り出しました。
どうやって募集したか?
2021年4月頃から、まずは会社サイトに採用情報を載せること、自分たちの知り合いで「この人だ!」という人に声をかけることから始めました。 しかし、知名度がなかったり、タイミングが合わなかったりでなかなか応募がきませんでした。
そこで、以下の採用サービスも活用して、オファーを送ることにしました。 エンジニアの採用プラットフォーム「LAPRAS SCOUT 」 キャリアSNS「YOUTRUST」
オファー型の採用サービスを活用したのは、「会社の知名度が低くてもこちらから声をかけることで、面談機会を作っていきやすい」「スキルや志向性を確認した上で、自社にマッチしそうな人材を見つけられる」と考えたからです。 3人の小さな会社において、1人のメンバーが与える影響は非常に大きいので、焦らず「いい人がいれば」というスタンスで取り組むようにしました。
結果としては、2021年4月に採用活動を始めて、7月にリファラル経由でエンジニア1名、10月に採用サービス経由でカスタマーサポート/カスタマーサクセス1名から入社承諾をいただくことができました。 現在は、5名体制でCallConnectを運営しています。
採用活動で考えたこと、実践したこと
私たちのような小さな会社では、大手と比べて「知名度がない」「年収や福利厚生など条件が低い」「教育体制がない」 「採用予算が少ない」といった背景から採用活動がなかなかうまくいかないこともあります。 特に私たちにとって、採用活動はこれまでに経験がない仕事で、1年以上かかってもおかしくないなと思っていました。 今回は幸運なことに、半年で2名を迎え入れることが決まりましたが、望んだ成果が出ないこともざらでしょう。
そんな中で、私たちが採用活動でどのようなことを考え、実践してきたかを以下にまとめます。
・合う人、合わない人を明確にする
私たちの会社は、外部から資金を調達することなく、自己資金で経営を続けています。 今後、上場や売却は考えておらず、人数も何十人と増やす方向性ではありません。
そのため、「浮き沈みが激しくても、とにかく猛スピードで事業を成長させたい」とか「会社を上場させたい」とか「大人数をマネジメントする経験を積みたい」といったことは、セルフリーでは叶いません。また、手取り足取り教えてもらうことに慣れている人にも合わない環境です。 反対に、「スタートアップはもうお腹いっぱいだし、長期的に穏やかに働きたい」とか「オーナーシップを発揮して、プロダクトを開発/改善していきたい」といったことは叶います。それに、自分で自分をマネジメントできて、必要なことを見つけ、自ら立案/実行できる人にとっては働きやすい環境です。
まずは、小さな会社だからこそできることや自分たちの経営スタイルを整理し、特徴として打ち出すことが重要だと思います。それによって、自社に合う人合わない人が明確になり、本当に来てほしい人にメッセージが届きやすくなります。
・すぐに成果が出ると考えない
成果が出るまでには時間がかかります。初めて取り組むことなら、なおさらです。 「一緒に働きたい」と思える人に入社してもらうまでには、時間がかかるものだと考えておく必要があります。 今振り返ってみて、種をまく意識で採用活動に取り組めた点は良かったです。カジュアル面談を根気強く続けていくこともでき、焦りによって妥協することもありませんでした。 当面、採用予定はありませんが、採用活動を再開する際は甘い見積もりによって、焦ったり、採用業務が雑になったりしないように意識していきます。
・相場以上の給料を支払う
給料の額を理由に入社判断を迷うことがないように、職種ごとの給料相場を踏まえて、相場以上の給料でオファーしました。 仮に既存メンバー3人の給料を下げる必要があったとしても、良い給料条件を用意して迎え入れる考えでした。セルフリーより高い給料を支払う会社はありますが、最低でも相場以上の給料を受け取ってもらえるようにしています。 小さな会社だからといって給料や条件面が著しく劣ることのないように、そして長期的に安心して働けるように、経営メンバーが責任を持って、これからも働く環境を改善していきます。
5名体制となったセルフリーのこれから
5名体制となっても、これまで通りやるべきことを粛々と実行し、積み重ねていきます。また、新しいメンバーが増えたからといって、やらなくてもいい仕事をわざわざ作ることがないように、やることを絞る意識も持ち続けます。
私たちにとって大切なことは、「社員とその家族が幸せであること」「ユーザーさんが成功すること」です。それぞれの得意分野を活かし、より良いサービスをユーザーの皆さんに届け、これらを実現していきます。 そして、これからも「愛される企業を増やす」を企業理念に、ゆっくりと、でも着実に成長していきます。ぜひこれからの私たちにご期待ください。
新メンバーの紹介も兼ねて、入社ブログを紹介します。
selfree LLCに入社しました!(カスタマーサポート/カスタマーサクセス 行長)
新メンバー共々、よろしくお願いいたします。