長野県諏訪市にサテライトオフィスを開設しました。
こんにちは、小俣です。 セルフリーは、東京の新宿に本社オフィスを構えていますが、2019年に入って長野県の諏訪市にサテライトオフィスを開設しました。 今回は、普段の私たちの働き方やサテライトオフィスを開設した背景についてご紹介します。
東京、ときどき長野なワークスタイル
セルフリーでは、コアバリューの一つである「Lead」を体現し、生産性を最大化するためにリモートワークを実践しています。今ではリモートワークが当たり前になっているため、基本的にはネット環境さえあれば働く場所はどこでも構わないという状況です。
普段は、メンバー全員が各自の自宅などで働き、実際に全員が集まるのは3ヶ月に1回程度です。
私たちの日々の仕事は、毎朝10時の始業時間に appear.in のビデオルームに入ることから始まります。ビデオを通じてメンバーと顔を合わせ、10分程度の朝礼を行ってから1日の仕事を始めます。
日中の業務連絡は Slack上で行い、各自のタスクは Trello 上に可視化することで進捗などを確認しています。そして、18時の終業時間になったら再度 appear.inを繋ぎ、終礼をやって一日の仕事を終えます。
2019年に入ってからは、長野県の諏訪市に宿泊可能なサテライトオフィスを開設したこともあり、各自が好きな時に長野拠点を活用し、東京ときどき長野なワークスタイルを実践しています。 今回、私たちが開設したのは、メンバーが常駐する形態のサテライトオフィスではなく、いわゆる「保養所」のようなもので、循環型サテライトオフィスと呼ばれる形態の拠点です。社員のリフレッシュや経営合宿、集中的に開発業務などを実施する際に適宜利用しています。
一度はリモートワークをやめた
今では私たちにとってサテライトオフィスや自宅からリモートワークをするのは当たり前になっています。しかし、実践し始めた当初は様々な問題にぶつかりました。
- タスク管理のルールが曖昧で、漏れがある。
- 進捗が把握しづらく、仕事をスムーズに進められない。
- チームとしての一体感や信頼関係がないと、不信感が生まれやすい。
チームが出来上がって間も無いタイミングでリモートワークを初めてしまったがために、このような問題が起きました。結果として一度リモートワークをやめた過去があります。 それから半年近くは一つのオフィスに集まって働くようになりました。ただ、この期間でチーム内でのコミュニケーション方法やタスク管理の方法などを見直し、リモートワークでも問題が起きないように設計し直すことができました。その結果、チームとしての成熟度が高まったように思います。そんな試行錯誤を経て、現在の働き方が出来上がっています。
また、当初のリモートワークの課題が解消され始めた2015年から昨年までは、会社メンバーのツテがあったため、静岡県熱海市で物件を借り、サテライトオフィスとして活用していました。 しかし、昨年末で熱海拠点が契約期間満了になったため、熱海に代わる新しい拠点を探し始めることにしました。
長野県諏訪市に開設した背景
今回サテライトオフィスを開設した諏訪市はどんなところかというと、長野県の南部に位置し、諏訪湖に隣接している市です。上諏訪温泉や諏訪大社、霧ケ峰高原があり、観光で訪れる人も多いようです。また、戦後、時計やカメラなどの生産が増え、山と湖のある風土と相まって「東洋のスイス」と称されました。真澄、舞姫、麗人、本金、横笛といった地酒メーカーも数多くあります。
そんな長野県諏訪市にサテライトオフィスを開設した主な背景は以下の3つです。
東京からのアクセスのしやすさ 諏訪市は、新宿から特急で2時間ほどで来れる場所にあります。これまで活用していた熱海拠点へも2時間ほどかけて通っていたこともあり、これまでの感覚と変わりませんでした。
豊かな自然環境 諏訪市には、諏訪湖や霧ケ峰高原など豊かな自然環境があり、湖畔を散歩したり、週末には車で高原ドライブを楽しむこともできます。都会の喧騒から離れてリフレッシュしたり、静かな環境で集中して働くには最適でした。
設備充実の物件 物件からの景観の良さや設備の充実具合にこだわって物件探しをしていました。しかし、関東近郊で色々と探した結果、なかなか条件にマッチする物件が見つかりませんでした。そんな時にタイミング良く、諏訪湖や遠くの山々を望むことができて、温泉設備も付いている今の物件を見つけることができたため、諏訪市への開設を決めました。
都会と地方のいいとこ取りをする
私たちは、昨年までは東京と熱海、今年からは東京と長野の2拠点を行ったりきたりしながら、両方の拠点の良さを享受して働いています。 拠点を増やすというとどこか大げさに聞こえてしまいますが、都内の一等地に大きなオフィスを構えない代わりに、地方に拠点を分散させるというのはコスト面でも比較的実現しやすいと考えています。自由に使える拠点が増えれば、メンバーそれぞれが集中しやすい環境を自由に選んで働くことができるようになります。また、地方の良い住環境・自然環境で生活できるため、日常生活の充実度も高まります。
しかし、リモートワークのように複数拠点で働くスタイルを取り入れるにあたっては、私たちが問題を抱えたように様々な懸念が出てくることでしょう。 「一つのオフィスに集まらないと仕事が進まない気がする」という懸念がある場合は、そもそもの情報共有やタスク管理の方法を見直す必要があるかもしれません。 「サボっていないか不安だ」という懸念がある場合は、社員同士の信頼関係や業務評価の方法について考え直す必要があるかもしれません。
これからの時代、「この一つのオフィスだけでしか働けない」というのが採用面や事業継続性の面でデメリットになることも考えられます。 私たちはリモートワークを実践し始めてかれこれ4年くらいが経ちますが、このような働き方をしてたからこそ新サービスの着想を得ることができたり、集中してサービス開発に取り組むことができました。 PCとネット回線・ヘッドセットがあれば、ブラウザ上で電話の受発信ができるシステム「CallConnect」や、ウェビナー(オンラインセミナー)配信システム「wellcast」も、一箇所にいなければならないという制約を取り払ってくれるサービスです。 そして、これらのサービスを自らが使い、柔軟な働き方を実現することで、仕事の生産性が向上しただけでなく、人生の幸福度も高まったように感じます。
地域との繋がりを作り、貢献していきたい
これから諏訪拠点を有効に活用していくのはもちろんですが、それだけではなく、地域との繋がりを作り、私たちが地域に貢献できる部分を見つけていきたいと考えています。 諏訪周辺の茅野駅には「ワークラボ八ヶ岳」、富士見駅には「富士見 森のオフィス」といったコワーキングスペースがあるようなので、そこで活動している方々とコミュニケーションを取ってイベントを企画したり、地域の行事に協賛するなど、これから色々と試行錯誤していくつもりです。 新しい拠点での新たなチャレンジを楽しんでいきます。そして、これからも「Lead」という価値観を大切に、次なる働き方や組織のあり方を示していきます。
リモートワークを実践する中で学んだことや諏訪拠点での取り組みについては、今後も本ブログで公開していきます。