1年半で360記事を内製!セルフリーのオウンドメディア運営術
こんにちは、小俣です。 昨今では、業種・業態を問わず、多くの企業がコンテンツマーケティングの一環として「オウンドメディア」を立ち上げ、運用するケースが一般的になったように思います。
しかし、立ち上げたはいいものの記事の更新が続かないケースも多く、メディア運営がストップしてしまっていることもザラにあります。
私たちは2016年2月にオウンドメディアを立ち上げたのですが、今日まで定期的に記事をアップしてくることができ、気がつけば立ち上げから1年半で360記事をアップしてきました。
そこで、今回はオウンドメディア運営術の中でも“記事の更新”という部分にフォーカスを当て、私たちがこれまで意識してきたことをご紹介します。
2016年2月、「SUPPORT TIMES」を立ち上げ
まず、私たちが運営するメディアについて簡単にご紹介します。 私たちは、「SUPPORT TIMES(サポートタイムズ)」というメディアを運営しています。 メディアで取り扱う主なテーマは、「カスタマーサポート/カスタマーサービス/カスタマーサクセス」で、これまでイベントレポートや関連ツールの情報などを幅広く発信してきました。 記事の執筆は外部のライターに依頼するのではなく、社内メンバーで内製しています。 では、私たちは記事を継続的に執筆するためにこれまでどのようなことに気をつけてきたのでしょうか?
記事を継続的に執筆するために意識してきたこと
1. 目的を明確にする。
記事を継続的に執筆するためにまず行ったのは、目的を明確にすることです。そもそもですが、「何のためにオウンドメディアをやるのか?」という目的を明確にしない限り、ネタを集めたり、記事を書いたりする意欲も湧かず、すぐに記事の更新が滞ってしまうでしょう。 特に私たちのように社内メンバーで記事を内製する場合、目的意識のズレや腹落ち度の違いは、記事更新の頻度や質の違いとなって現れてきます。そのため、まず「何のためにやるのか?」という目的意識をメンバー内で統一し、それぞれにしっかりと腹落ちさせました。 「カスタマーサポートの重要性に気づき、考え、実践できる人々を増やすこと」が私たちのメディア運営における第一の目的です。 また、「アウトプットする場(メディア)を作ることで、メンバーそれぞれのインプット量を増やす、アウトプット能力を高めること」が第二の目的です。 私たちにとって記事更新が完全にストップするということは、これらの目的を忘れたことを意味し、アウトプットに必要なインプットや思考をサボっているということになります。
記事更新が続かないことに悩みを持っている場合、明確な目的意識があるかどうか、改めて確認してみるといいでしょう。
2. 初心者になる。
記事を継続的に執筆していく上で問題となるのが、ネタ切れです。 しかし、このネタ切れという問題も、自分たちが初心者の領域で記事を書くことで防げるのではないかと考えています。 私たちの場合、メディア立ち上げ当時、カスタマーサポートに関する知見をそこまで持っていませんでした。そのため、業界初心者の自分たちが一から学んだことを記事としてまとめ、発信していくことで、継続的な記事の更新が実現できました。 そして、初心者の自分たちが学んだことや知りたいことは、同様に業界についてあまり知らない人たちにとっても役立つ内容になるのではないかと考えました。 それに、私たち自身が初心者なので、記事を書く際も専門的な言葉ではなく、ある程度噛み砕いた言葉で記事を書けるというメリットがあったように思います。 重要なのは、現状の知識に満足せず、様々な物事に興味関心を持つ意識です。 「これってどういうことだろう?」 「なんでこうなんだろう?」 「それは違うんじゃないか?」 疑問や関心を持つことで、インプットの量や思考が増え、結果としてネタ切れを起こさずに記事を書き続けることができます。
3. いきなり質を求めない。とにかく書く。
記事更新が続かない理由として、「うまい文章を書かなければならない」というプレッシャーを自分に与え過ぎてしまい、書く意欲が湧かなくなるというものがあります。 ただ、最初から良い文章を書こうと思っても、そううまくはいきません。まずは難しく考えずに書き始めることが重要だと私は思います。 とにかく書いてみることで、書くことに対する抵抗感を無くしていくのです。そして、書く習慣を作り、書く(アウトプットする)ことに楽しさを感じられる状態を目指すのです。 書くのが習慣になったり、楽しくなってくれば、そのうち文章力も上がってくるでしょうし、自然と「また書こう!」と思えるはずです。
考える時間を増やし、継続的な記事更新と自己成長を。
報酬を支払って外部ライターに記事の執筆を依頼しなくても、継続的なオウンドメディア運営・記事更新は可能です。 メディアのテーマ・目的をメンバーそれぞれが理解し、それに沿って日頃インプットしていることを難しく考えずに記事にするだけで良いのです。結果、メディア経由で自社サービスへの流入が増えたら何よりですし、記事を内製する過程でメンバーそれぞれの洞察力やアウトプット能力が向上すれば、それはそれで喜ばしい収穫になるはずです。
また、オウンドメディアを運営していく上では、すぐに結果を求めない姿勢も大切です。結果が目に見える形になるまでには時間がかかるということを念頭に置き、長期的な視点で取り組むといいでしょう。繰り返しになりますが、メディア記事を社内メンバーで内製していれば、結果が出るまでに時間がかかってもメンバーそれぞれのインプット・アウトプット能力は着実に向上していくので、焦らず地道に続けることができます。
もしカスタマーサポートやカスタマーサクセスに興味関心があれば、「SUPPORT TIMES」を覗いてみてください。 今後も定期的に記事をアップしていきます。